4.病院紹介・・・このページはとてもローカルな話です。
愛媛県大洲市は人口3万人ほどの小さな市です。
病床200床前後の病院が3つあります。
喜多医師会病院、市立大洲病院と大洲中央病院です。
大洲中央病院は私立の救急病院です。
大洲市と喜多郡(近隣町村です)からの救急患者は、この病院に搬送されることが多いです。
循環器内科がないため、急性心筋梗塞患者は喜多医師会病院に転送されます。
数年前経営陣が変わりましたが、患者さんに対する看護婦の接遇が良くなったとの評判です。
市立大洲病院は、小児科など多科を有する病院です。
循環器内科や脳外科がないため、クモ膜下出血の患者さんなどは、喜多医師会病院等へ転送されます。
以前は古くてきたない病院でしたが、今はきれいな病院に新築移転しています。
喜多医師会病院は、医師会立の公益法人病院です。
地域医療支援病院として、紹介型の病院になっています。
急性心筋梗塞や脳梗塞の急性期の治療ができるのが特徴です。
心臓血管外科、放射線科、血液内科の医師が常勤しているのもここだけです。
各科とも研修を終えた医師が赴任しているため平均年齢が高く、独身医師はほとんどいません。
ただし、全科があるわけではないので、たとえば泌尿器科疾患で手術を要する患者さんなどは、市立大洲病院や大洲中央病院に紹介します。
2000年末には、南予で初のマルチスライスヘリカルCTが導入されました。
2001年には、血管造影装置とMRI装置も新しくなり、よりレベルの高い医療を提供できるようになりました。
紹介型病院なので、紹介状のない初診患者さんは別途2,500円を支払わなければなりません。
ただし検診結果を持って受診された場合は、それが紹介状の代わりになりますので、このお金は不要です。
3つの病院がなくて、500床以上の大病院がひとつあればいいのにという意見もあり、私もそう考えていた時期がありました。
しかし、他のページにも書きましたように、中小の病院には中小病院なりの良さがあります。
予約なしですぐに検査ができますので、診断がはやくつきます。
職員皆が顔見知りですから、雰囲気の良い職場にもなります。
それぞれの病院が特徴を生かして、仲良く地域医療に貢献すればいいなと期待しています。