2001年7月4日(火)
掲示板に、国際熱帯文化学術振興財団なる団体から、癌に効く「水」を推奨する書き込み被害あり。
主張する内容は、典型的なカルト商法(えせ宗教)の論法である。
団体のHPは最近開設されたもの。新人詐欺師とは考えにくい。これまでにも健康食品がらみの詐欺を行ってきた人物ないしグループが、財団を隠れ蓑に新たな詐欺に乗り出したものと思われる。
子供の時から正義感の強かった私が、最も嫌いなタイプの人間達である。
このような詐欺のHPは、犠牲者が出る前に取り締まることができないものだろうか?
「イライラすると病状に影響する」と妻が心配するため、残念ながらこの問題からは離れることにする。
2001年7月9日(月)
右臀部の痛みが増強。前屈すると股関節にも痛みが走る。眠るためにボルタレン(ナイキサンよりも強い解熱鎮痛剤)の内服が必要になった。
2001年7月12日(木)
腰椎MRI検査。
2001年7月13日(金)
骨盤MRI検査。右座骨に範囲の広い転移あり。痛いはずである。
放射線治療が必要。8月末までは自宅で過ごしたかったけれど、やむを得ない。
2001年7月15日(日)
子供達に再入院について伝える。
息子は「嫌だ、僕は認めないからね。」
娘は「だめだよー。だめだよー。」と泣いた。
これから先、痛みと体力低下から徐々にADL1)が制限されてくるだろう。いずれ子供達にも病状を知らせなければならない時が来るであろう。
ただ、今は何も知らせず、できるだけ楽しい夏休みを過ごさせてやりたい。
2001年7月18日(水)
本日再入院し、早速放射線療法を開始。
38度の発熱あり。座骨以外の場所でも癌細胞が増殖しているのか。
2001年7月24日(火)
CT検査の結果、原発巣の増大とともに腎臓にも転移巣あり。勢いの強い癌である。
化学療法も併用することになった。薬が効かなければ、来年の年賀状は出せないだろう。
2001年7月26日(木)
化学療法開始。
注1)ADL;Activities of Daily Livingの略・・・食事やトイレなど日常生活における動作のこと。