2001年6月4日(月)
 娘の9歳の誕生日。バドミントンのまねごとをする。記憶に残ってくれたらいいな。

2001年6月6日(水)
 息子と久しぶりにキャッチボールを始めるも、すぐに疲れてしまう。息子は物足りなさそう。

2001年6月8日(金)
 妻と映画を観に行く。41歳にして定年退職生活に入ったみたい。

 大阪池田市で小学生刺殺事件発生。大変な事件が起こってしまった。犠牲者数ではサリン事件に次ぐとのこと。安全な日本はすでに失われてしまった。いったい日本はどこへ行こうとしているのだろうか。
 若い頃友人と話していて、「長生きして世の中の行く末を見届けたいものだ」と私が言ったら、その場の誰も賛成しなかった。高度成長期に育って安全な日本で暮らし、今後の日本を見ないですむ私は、苦労知らずのずるい一生かもしれないという気持ちにさえなってくる。

2001年6月9日(土)
 小中学校の同級生達が、皆の「はげましの言葉」を持って見舞いに来てくれた。そのなかには、卒業以来会って話したこともない懐かしい人からの励ましもある。同級生というのは、いくつになってもありがたいものだ。

2001年6月18日(月)
 右足の軽い痛みが出現。原因は分からない。

2001年6月25日(月)
 右足の痛みが続くため整形外科の先生に診察してもらう。他覚的所見なく、原因不明。放射線療法の後遺症の可能性ありとのこと。

2001年6月26日(火)
 退院後初の内科受診。胸部写真上、腫瘍は増大傾向か。adenosquamous1)では仕方ないかも。希望通り夏休み期間中自宅で過ごせるかどうか微妙になってきた。
 受診後に背部痛が出現。車での日帰り受診が負担になるのかもしれない。


注1)adenosquamous;腺表皮癌・・・肺癌のなかでも数%とまれな癌。悪性度が高く、予後が悪い。