がん検診に関して
1.がん検診は宝くじ
現在のがん検診には、大腸癌検診のように有用性の認められている検診もありますが、肺癌検診のように対費用効果の上で有用でないと判明している検診もあります。
私の場合のように、検診で年2回胸部写真を撮影していても、診断時には手術不能の肺癌という場合もあるわけで、肺癌検診の不十分さは明らかです。
しかし、統計上有用でない検診であっても、受診者のなかには早期癌が見つかって命の助かる人が必ずあるのです。
友人から、がん検診は意味があるの?と質問されたとき、私は、がん検診は宝くじのようなものと答えます。
早期癌という当たりくじを引く人はとても少ないです。
ほとんどの人は、はずれくじのためにお金を払うことになるのですが、はずれて喜ばれる唯一の宝くじかもしれません。